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アンジェリカの微笑みのtjrのレビュー・感想・評価

アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)
4.1
2015/12/29@ ル・シネマ

「耽美的」という形容詞を超えた、ただならぬヤバさが宿る作品。
黒沢清のようなホラー的演出、メリエスのような映画草創期っぽい幻想的イメージをも用いて、死人に恋をしたカメラマン主人公の妄執とも取れる不可思議な体験を追って行く。
「古いものこそが面白い」と言い放ち、畑を耕す農家達を夢中で捉える彼は映画作家オリヴェイラの分身なのだろうか。所々に笑ってしまう要素も散りばめられ、終始得体の知れない面白さに貫かれている。
「シルビアのいる街で」で一気にファンになったピラール・ロペス・デ・アジャラに今回も魅了された