アンジェリカの微笑みの作品情報・感想・評価・動画配信

「アンジェリカの微笑み」に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

3.8
マノエル・ド・オリヴェイラ監督による幻想的な映像芸術。

「アンジェリカの微笑み」は、若くして亡くなった女性の姿だが、この微笑みの虜になったカメラマン男性を通じて、日常の中に紛れ込む不思議な世界が展開される。
まさに映画芸術。

アンジェリカの亡霊が現れるシーンなどは上手く撮られていて、こういう素晴らしいシーンを見ると、本当に映画は素晴らしいと思う。
イザクの部屋に差し込む光が柔らかく美しい。
館のテーブルに置かれた金魚鉢、壁にかけられた鳥籠、雨が伝う窓、解けていく煙草の煙…それから鍬で耕す農夫たちの姿が愛おしい。

アンジェリカとイザクの夢のような時間がほぼ無音でよかった。

朝から物質と反物質について語らう3人組が面白い。

ユダヤ人であるイザクがこの街で異質なものとして描かれていて、欧州における宗教間の対立が見て取れる。
「人は人と人の環境である」
個人を見ようとしない、偏見に満ちた世界。

籠の中でもがいていた鳥が自由に羽ばたいて飛んでいく様はイザクそのもの。解放されてよかった。

イザクの胸に十字架を置く家主のおばちゃんにつっこみを。

ゆったりと流れる映像にショパンのピアノソナタが相まって本当に美しい作品だった。

私も自分の好きな服を着て棺桶に入りたい!
小窓

小窓の感想・評価

3.9
映像がひたすら好き。
主人公の部屋素敵すぎん??
脳裏に焼き付くような異国の空。
全てが絵になる映画。
オリヴェイラベスト。
この単純さを何回も自分の心の中で反復させる
ダイガ

ダイガの感想・評価

3.4
不思議で美しい御伽噺の様な作品だった。
美しすぎる死体に心を奪われることって現実でもあるのかなあ?
この監督の他の作品も観てみたい。
いてつ

いてつの感想・評価

4.6
生と死の境目のような映画。

まず最初のショットから、もう本当に静的な映像と音楽がドンピシャで好みでした。美しい…

"生"の象徴である農夫たちの写真の間に吊るされたアンジェリカの微笑みは、美しく神々しいのだけれどどこまでいっても浮世離れしている。死んだ人は戻ってこないという、あちらとこちらを隔てる事実がまざまざと突きつけられる。

けれども一方、同時に"死"が"生"に寄り添いすぐそばにあるもののようにも描かれていることがこの映画の凄いところだと思う。
漂う"死"の匂いは腐臭のようなそれではなく、その姿は目を背けたくなるようなそれではなくて、深淵な暗闇でもなくて、夢うつつで現れるレトロでチープな幻影のような、甘美なピアノの音楽まで流れてきちゃうような、そんな温かく心地よいものなんだなって思いましたね。死をナチュラルに生の延長として捉えているさまは、101歳の監督でなければ表現できないだろうなと思いました。死を目前にしたひとの映画だということで、この映画に大きな説得力が生まれている。

映画を観る意味って本当にここにありますよねぇ…生きているうちに出会える人や、感情には限界がある。映画を観ることで、世界が広がる。素晴らしい…
baba

babaの感想・評価

4.7
めっっちゃ良かった😳
オープニングから映像と音楽の綺麗さに圧倒された。
その綺麗さが最初から最後まで続いてて、圧倒されっぱなしと言う感じでした。
一つ一つのカットが絵画というか芸術作品みたいで、「映画を芸術に高める」ってこーゆーことか!!みたいな。

しかも自分は派手な表現は好きで、そーゆー方面でのアート系映画を楽しめる感性はあるんやけど、静かで綺麗な映画についてはイマイチ感じ取れない部分はあった。
けど、この映画は綺麗で静かなんやけど、ある意味ぼくにも分かりやすいくらい綺麗で、綺麗で静かなアートの味わい方を教えてもらった気もする。
映画の見方を変えたと言っても過言ではない😳😳

諸々のメタファーはよくわからんかったけど、カット一つ一つの芸術性というか神聖さを通して生と死と愛を描くのも、感じ入る部分が大きかったです。
D

Dの感想・評価

2.6

このレビューはネタバレを含みます


「僕の頭が変なのか。神様!」
アンジェリカは死んでも尚、ではなく、死んだからこそ、彼にとっての呪いであり運命だったのだと思う。喋らないあの死体以外は幻想に過ぎないのだから。あの部屋の中に燻る煙さえ。
ファムファタールという言葉を使っても問題ないと思うが、死後という点が特異で良かった。

ショットのひとつひとつが長く、カメラワークも凝ったものは感じさせない。
本来ならば退屈を呼び起こすが、本作に限ってはそのじれったさが進まない物語への違和感と共に、妙な緊張を生んでいた。
イザクの満点の笑みは面白くて良かった。
くるみ

くるみの感想・評価

3.8
最初のワンカットからすでに素敵‼︎知的で上品な作品でもあるけれど、予想を裏切る少しヘンなお話でもあって、夢うつつのまま身を委ねてみても面白い。

大富豪の娘が亡くなってその娘の写真を撮って欲しいと依頼されたイザク。このイザクって名前が聖書以外で聞いた事がないから、のちに調べたらこの作中ではやはりユダヤ人の設定であると知った。

その上で鑑賞したらイザクへの扱い等、不可解だった所も理解出来そう。

全てのビジュアルが美しい!このセンスを持ち合わせた監督が実際はどんな方だったのか気になる〜
TAKA

TAKAの感想・評価

3.2
イザク、大丈夫?おかしくなっちゃった?って思った。
とても静かでBGMはピアノで会話もそんなになくて…
アンジェリカの美しさに連れて行かれてしまってんだね。
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