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暗殺のOrcaのレビュー・感想・評価

暗殺(2015年製作の映画)
4.0
これは何ていうかあれだな…?バトルヒロインたるチョン・ジヒョンを見るための映画だな…?と思った。しかもこのヒロインが近視で、狙撃するときだけ眼鏡っ娘になるっていう設定があるの。なんだそれ。監督、絶対に眼鏡っ娘フェチだろう。

ただ、この「狙撃のときは眼鏡っ娘」設定がせっかくのクライマックスで忘れられてて、どうでもよくなってるのが残念。そこは徹底してくれ。

ぱっと見、同じく植民地時代物の「密偵」に似てるんだけど実はかなり毛色が違う。「密偵」がシリアスに徹している一方、こちらははっきりエンタメ性重視。実際、「密偵」の主要キャラクターや事件が実在の人物・事件に基づいているのに対して、こちらは主要キャラクターがほぼ架空です。実在なのは寺内正毅、金九、義烈団団長の金元鳳くらいで、彼らをちらっと登場させることでリアリティを保ってる感じ。

ストーリーの緻密さよりは、面白いキャラクターを作り、その魅力で最後まで引っ張っていくタイプの映画だと思う。

主要キャスト以外で、2回目見てて気づいた人たち。

冒頭で死ぬ双子の母:チン・ギョン
双子の母を殺す男:キム・ウィソン
義烈団団長(序盤で臨時政府を訪ねてくる):チョ・スンウ(←「密偵」ではイ・ビョンホンが演じていた役)
キム・グ(金九):キム・ホンパ。この人も韓国映画でしょっちゅう見るんだけど、いつも名前を忘れてしまう。
イ・ギョンヨンが川口守を演じてるのかと思ったら、親日派のカン・イングクという役らしい。

それにしてもチョイ役に至るまで、キャスト豪華すぎw

韓国人キャストの日本語は頑張ってるけど、やはり不自然さは否めない中で、違和感のない日本語を話す人が1人だけいて、もしかしてと思ったらやっぱりキム・インウさんです。

植民地時代のソウルに三越百貨店があったのは初めて知りました。
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