marutabatsuo

新聞記者のmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

新聞記者(1929年製作の映画)
3.2
反権力は良いけど、反アベプロパガンダ臭が強過ぎてけっこうきつい。
特に、ウヨなら発狂しそうな作りの前半は説明台詞もだらだらでしんどい。あそこまで現実とオーバーラップさせるなら、もうドキュメンタリーでやってくれよという感じがする。リアリティを出すなら1、2箇所匂わせるだけで十分。

中盤あたりから物語は大きく動き出し、ジャーナリズムと国家、組織と個人の想い、正義が絡み合う展開になり俄然面白くなるが、前半のノイズがどうしても拭えず。
ラストの2人の表情なんて上手いなと思うだけにもったいない。
映画館を出たら終わりの作品にしたくないという意図はわからんでもないが……

終映後にごく一部の客から妙に大きな拍手とともに「選挙行きましょう!」の声があがったのも正直気持ち悪かった。