ひまむし

帰ってきたヒトラーのひまむしのレビュー・感想・評価

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
4.0
ゼンゼンブリンク最後の12日間!
いや、むしろザヴァツキ君最後の…か。
原作に比べて扱いがひどいぞ!
チクショウめーッ!

現代に帰ってきたヒトラーが騒動を巻き起こす、ドキュメンタリー風コメディ映画。
原作ではヒトラー自身の独白で進んでいた分、彼の視点で切り取られ、ある意味想像で補うしかなかった現代の人間(人種老若男女問わず)の感覚が、ニュースやYouTube映像を交えて分かりやすくなっていて、ブラック度が増している。
はっきり言って、彼の存在は呪いだよなぁ…もちろん映画の演出なのだけれど、クラス・アルターの一線を超えたネタ出しをしている作家たちや、ヒトラーにインタビューされてる人たちの視線の定まらないこと定まらないこと。
クレマイヤー嬢の友人がサタニストだったりするのも…考えようによっては根深い。

原作小説も映画もどちらも面白く、危なっかしいのでオススメ。

“私からは逃れられないのだ”
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