よく制作できたなと思った。
観ている間鳥肌が止まらなかった。
市民、歴史をそのまま持ってきている。賛成、批判、訳の分からない意見などをそのまま流す。それに対してのヒトラーの答えが納得してしまうのが怖い。信念を持っているからこそ、ブレない。
初めの数分は滑稽であるように思えたけど、それ以外はドキュメンタリーと勘違いする。
過去の作品を用いることでリアリティがあるように思わせる。また、実体験ではなく作品だから怖い。本当の真実を知らない人がほとんどの世の中に現れたからこそ、支持される。知っていたらあのおばあさんの反応になるのか？
それすらも分からない。
ヒトラーの演説はとても計算され、人を惹きつけると聞いていたけれどもよく表現されていたように思う。人の意見に対して、適切な例（信じ込ませる）を出して自分の意見に同調される。また、新聞やパソコンから現代に適応できるように行動する。映画であるから本当にそこまで適応できるか分からないけど、本当に出来てしまうのではないかと思う。自分達の利益や誇りを大切にする人が多い。そこに視点を寄せることでいつの間にか力を得る。終盤はそれを見せつけられた。
手を挙げるに躊躇しない。誰も躊躇する情報がないから。
この映画を観て思ったのが、自分もヒトラーがそこまで悪くないのではないかと思える場面があったこと。自分は歴史の浅い知識で悪い指導者。独裁者というイメージしかほとんどない。だからこそ、そのイメージだけでは彼の言葉を覆せない。すごく怖い。
自分の国ではないからまだ映画としているが、自分達の国でこのようなことが起こった時に自分は正しく判断できるのか分からない。歴史を知らなければ、気づかないあいだに繰り返すこともある。すごく考えさせられた。
自分達の主張をここまで掲げると結束する。誰しもがヒトラーの考えに賛同しうる可能性がある。
モザイクの人が一般人としてかんがえれるのであるのであれば、最後に受け入れられ方が分かるのかと。ほんとにドキュメンタリー。構成や細かいところまで、変化していく人やヒトラーなどを暗示させるようにできているのかと。
ひとつの可能性としての世界として見れるのかな？
とりあえず怖い。
