監禁された母を助けるお話と、新興宗教に洗脳された家族に虐待を受ける少女のお話
事故物件はまさにゴアB級映画！という感じでしたが、この映画はまさに自主制作ゴア映画！って匂いがプンプンする。荒削りなストーリーとゴアとロックミュージックで突き進んでいく構成は嫌いじゃない。
一話目はカニバリズム母子百合。監禁された母を助けに行ったら母は得体の知れない肉体を食べており、娘のことも餌だと見なしている。しかも娘は男たちから性暴力を受けて...という胸糞悪い展開から、痛々しい描写を乗り越えて爽快なゴアに移るのが見事。終盤のスピード感は凄まじく、母子百合も味わえて満足。
二話目は物騒な姉妹百合。途中のシーンが完全に肉だるまだったりエンドロールの演出は完全にマーターズだったりと、色々なホラー映画から影響を受けていそうな作品。しかも突然の姉妹百合が挟まるので個人的には一話目よりも好き。
こちらもこちらで終盤のスピード感が凄ましい。
あと、まる子がコップの水しか飲めないSSを思い出した。
ロック音楽が全編通して流れ続けたり、英語のテロップが入ったりする監督お馴染みの演出はしっかりとあった。『星に願いを』を見たときはこの演出が鬱陶しく思えたが、見ている内にだんだん「監督の味だなぁ」と思えるようになってきた。まあ他の映画ではなかなか見ないような演出ですし...
てかU-NEXTでは3話が無いのか。特典でメイキング映像もあるらしいし円盤買っても良さそうではある。
