チィ

パーティで女の子に話しかけるにはのチィのレビュー・感想・評価

2.9
散歩する侵略者的な?美しい星的な?2017年SFイヤー締めを飾るにはこの作品しかない!と思って、劇場に駆け込んだんだけど、こ、これは…どちらかというとシング・ストリート…と呆気にとられるブリティッシュミュージックムービー!でした!パーティーに見立てた異星人の空間と、それぞれの種族の属性、同じ星人の括りではあるけど共存を求めず、自らの運命に対してしがらみに囚われる彼、彼女ら。人間と同じ孤独と苦しみ、大切に想う心は持ち合わせるけど、根本の違いがお互いを理解しきれない。

一度落ち着いて考え込むとおもうところは沢山あるんだけど、ニコール・キッドマンのパンクウーマンの衝撃がサブリミナル効果のように混ざりこんでくる。米国で公開されてない理由もなんだかわかるような。観ている自分の居場所が見つからずどこか身が狭い、英国の誇りを持った英国映画という印象の方が作品の表面的部分を占めるような気がする。
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