もい

パーティで女の子に話しかけるにはのもいのレビュー・感想・評価

5.0
心地よい不気味さと、若さ弾けるキュートさが、トロトロとろとろと混じっていく。
アクリル絵の具を頭の中に流し込まれるようなこちら側の違和感は完全に無視。

物語はそんなのお構い無しに突っ走っていくもんで、序盤は置いてかれてる感に戸惑ったけど、エルファニングの不思議可愛いにドップリ浸かっていたら、あっという間でした。
気付いたらニコール・キッドマン様出てるし、所々空いた口が塞がらない。
男女の表現の方法として、すごく奇妙で神秘的な描き方が好みでした。

SF?オカルト?それが何なのかなんてどうでも良くて、目の前にあるのは彼らはちゃんと愛し合っていましたっていう事実。

世の中の不可思議も不条理も全て「愛!!!」で片付ける勢い、私にもあったような、なかったような。
だから余計に主人公の勢いに共感して、理不尽なラストに思いのほか心を持っていかれました。

異性って、初めてそれに触れる前は本当に宇宙人みたいに分からないものだよな…と、観終わったあとは世界観に妙に納得。
なんだか幼少期を思い起こす、不思議な作品でした。
もい

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