「人生で大切なことは何を手に入れるかじゃない。
何を捨てるかということだ。」
「私の写真は人の左耳を後ろからそっとくすぐるためにあるんだ。」
「写真のいいところは
物の見方を教えてくれるところさ。」
「急ぐ必要なんてどこにもない。
有名になるために急ぐなんて何の意味もない。
こうやって一冊の本を出すことができた。
それだけで素晴らしいことじゃないか。」
「撮りたいものをセッティングする写真家もいる。
けれど僕は出会った風景を撮るだけだ。
なぜかって。
それは赤い靴下を履く人と履かない人がいるのと同じことさ。
それぞれのスタイルがある。
ただそれだけのこと。理由なんかないよ。」
「有名人の写真を撮ることがそんなに大切なことだとは思ってなかった。
それよりも雨粒を撮る方が僕にとっては魅力的なことなんだ。」
「グラビアを撮ることに恥じたりしたことはない。
生活するために仕事をすることは恥ずかしいことじゃないだろう?」
「取るに足らない存在でいることの利点ははかりしれない。」
「大切に思い合える相手がいることが何より大切なことだ。
幸福になるなんてことは何の意味も持たない。」
飄々とあるがままに生きる彼の言葉の数々。
それは自分の心と重なった。
リンクしてゆく思いが心地よい映画。