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可愛い悪魔 いいものあげるの一のレビュー・感想・評価

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渥美マリの青春サクセス(?)ストーリーで何ということはない話なのだが、やたらとピースフルで好きだ。孤児として芸者屋に拾われ、200万で処女を買われ、男やもめの社長の妾に収まる、そんな身の上なのに“可愛い悪魔”とは名ばかりで、マリさんたいへん性格が良くて素晴らしい。だから、高級クラブのNo.1ホステス・夏圭子とも、パパさんの娘・関根恵子とも、かつて自分を騙した怪しい実業家・福田豊士とも、出てくる人間みんなと仲良しになってしまう。最後がマリの歌唱シーンで終わるのもイイ。田村亮とのセックスシーンでのボイスオーバーと波打つ海のオーバーラップはどうかと思ったが。ストップモーション多用は楽しい。
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