一さんの映画レビュー・感想・評価

一

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官能教室 愛のテクニック(1972年製作の映画)

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童貞のバカドリームをアヴァンな演出で映像化するオープニングからザ・田中登。バレー部顧問・田中真理のスパルタ練習シーン最高。部員にビンタの嵐を浴びせたあと、僕も殴ってくれと頼み込む主人公に「もう手が痛い>>続きを読む

エクスタシーの涙 恥淫(1995年製作の映画)

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すごく好きだ~。1カット1分全60カット。音楽はなんとジョン・ゾーン。一応ピンク映画なのでセックスシーンはふんだんにあるけれど、撮影場所は限られていて定点観測的だし、カメラはずっとロングだし、フィック>>続きを読む

ひと夏の秘密(1979年製作の映画)

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ある事故で“人生が狂っちゃった”人たちのミステリー調ポルノ。かつて屠殺場があった海辺は観光地になり病院が建ち景色は一変しているが、その下には牛の骨がゴロゴロ埋まっていてグロテスクな呪いの磁場が働いてい>>続きを読む

団鬼六 少女縛り絵図(1980年製作の映画)

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SM関係の構築が初々しく丹念に語られていて好き。監禁調教される早野久美子を縄で縛ったまま街に連れ出し、ヒヤヒヤしながら交番の前を無事通り過ぎたあとの、江角英明の嬉し泣きしそうな顔。関係が確かなものにな>>続きを読む

愛欲温泉 美肌のぬめり(1999年製作の映画)

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ド田舎の温泉旅館が舞台の『許されざる者』的な結構モラリスティックな殺人の話だった。サトウトシキらしいオフビートな会話のテンポで話が進み、刑事・飯島大介が悪徳に転じると、サスペンスが加速する。飯島さんも>>続きを読む

母娘監禁 牝〈めす〉(1987年製作の映画)

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とにかく主演の前川麻子が素晴らしくて釘付けになった。OP、ユーミンじゃない誰かが歌うユーミンの『ひこうき雲』を聴きながら女子高生3人が自殺を口約束する。うち1人は呆気なくデパート屋上から飛び降りる。フ>>続きを読む

覗かれた情事(1972年製作の映画)

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おもしろーい。清から濁へ堕落していくというよりも、夫の書くエロ小説に対する現実ナメんなのイズムで低みへ突っ走っていく白川和子。黒のワンピース姿で女と取っ組み合いする姿とか本当にステキです。勝ったあとの>>続きを読む

オフィスラブ 真昼の禁猟区(1985年製作の映画)

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昼ドラっぽい話。未婚シングルマザーが小学生の娘ひとり家に置いて会社帰りにセックス部屋で複数の上司と不倫してるのは単純に心配で気にかかるんだけど、男に対して常に主体的な赤坂麗の佇まいはなかなかハマってい>>続きを読む

美加マドカ 指を濡らす女(1984年製作の映画)

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シンプルな三角関係の話なんだが、生きた赤ん坊をこれほどまでに小道具として活用している映画は他に観たことがない。普通にヒヤヒヤする。美加マドカとヒモの内藤剛志は二人とも泣き虫でじれったくて、狭いアパート>>続きを読む

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

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sexphobicな『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で楽しー。冒頭の若干野暮なカットバックからジリジリと高まっていくボルテージや寄生虫の造形や血みどろなショック描写もいいけど、舞台になる富裕層向>>続きを読む

ヴァージンなんて怖くない(1984年製作の映画)

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オープニングの原宿ホコ天とチンピラとコミュニティFMでもう素晴らしく80年代。そこから延々繰り広げられる夜の街を目一杯使ったチェイスが楽しい。もちろんBGMは野暮たいロックだ。最近読んだ内藤誠の本に、>>続きを読む

制服肉奴隷(1985年製作の映画)

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缶コーラのプルタブ舐めて舌から血出す望月真実さん。それからもうずっと彼女の顔に釘付け。単純に好みの顔というのもあるが、“佐代子”から“小夜子”になりたい彼女の頭の中のシンデレラ物語がとてもロマンチック>>続きを読む

ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

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初キアロスタミで予備知識も全く入れずに観たのだが、めちゃ変な映画~!外国人の監督が日本で撮ってみました的な、都市の孤独的な、そういう話になるのかと思いきや、チンコがたたなくなったインテリジジイの気持ち>>続きを読む

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)

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ゴミで出来た革命の寓話である。ウォーターズの悪趣味選民意識に怖気づきながら、この映画を素晴らしいと堂々言える自分でいたいと思うのだった。実際素晴らしいのだけれど。「憎らしい木どもが私の酸素を盗んでる!>>続きを読む

ダック・シーズン(2004年製作の映画)

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団地映画!宅配ピザ屋の兄ちゃんがバイクで配達に行くのを時計が刻む音と共に丁寧に追いかけるのウケたが、彼も余所者として団地の一部屋に吸い込まれるのだった。それからはなんとなく『ブレックファスト・クラブ』>>続きを読む

フィメール・トラブル(1974年製作の映画)

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誰よりも淫らに誰よりも痛ましく輝くディヴァイン。ヒョウ柄のドレスに身を包んで、ポーズをとりながら街を踊り歩くシーンなんか本当にステキだ。トランポリン芸にも一生懸命で、不完全な空中一回転には胸を打たれる>>続きを読む

“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

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タイトルやポスターから連想されるあるある系ラブコメとして観ている間は、回想で示されるDV父親の存在があまりにもノイズになって素直に楽しめなかったのだが、終盤以降の展開で一気に腑に落ちる。"隠れビッチ">>続きを読む

でっかいでっかい野郎(1969年製作の映画)

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ぼさぼさ頭の髭面で登場する渥美清は猛獣のようで、その暴れっぷりは森崎東『喜劇 女は度胸』を彷彿とさせるし、無学文盲なのは『拝啓天皇陛下様』だし、気風よく失恋かます姿は車寅次郎。「姓は南田 名は松次郎」>>続きを読む

女咲かせます(1987年製作の映画)

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松坂慶子すっごく可愛いな~!軽くて安いケイパーコメディで、慶子の演技もやっぱり安いのだが、終盤の新幹線のホームでの場面がすごく泣かせるのだ。ずっと目に涙をためている慶子の表情がとてもイイし、待合室で役>>続きを読む

野良犬(1973年製作の映画)

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刑事・渡哲也、ギラギラしすぎ!"アンチ中央"を自称する森崎東は、本土への復讐を為そうとする沖縄の青年たちに思い切り肩入れしている。一番感情が高まるのは、取調室の扉越しに二人の青年が沖縄民謡を歌い喚いて>>続きを読む

ドリンキング・バディーズ(2013年製作の映画)

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いきなりRichard Swiftの曲で始まるの、『キミに逢えたら!』がChris Bellで始まったときと同じような感動がある。あとはまあ、アナケン好きなので…。いや、しかしセックスをしないというの>>続きを読む

破れ太鼓(1949年製作の映画)

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名うての新劇俳優たちが脇を固める中、ひとり身振り手振りの激しい大きな演技で浮きまくっている阪妻。キャスティングの意味も何もかも理解しているのだろう。ある意味自嘲的に笑いをとりにいってるかんじがカッコイ>>続きを読む

天使の恍惚(1972年製作の映画)

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本気のごっこは頭でっかちだけどそれはそれでイイ。山下洋輔トリオがアタマん中でインプロかまして止められない。互いの背中にもたれかかりながらオナニーするの理想的だ。

決闘高田の馬場(1952年製作の映画)

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走りまくるガン上げな編集楽しい。二日酔い吹っ飛ばして猛ダッシュする阪妻を「わっしょい!わっしょい!」と追いかける町人たちにめちゃ笑うし、殺し合いにきゃっきゃと喜ぶ残酷な野次馬たちの不人情な見世物感がま>>続きを読む

どたんば(1957年製作の映画)

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めちゃんこおもしろーい。炭鉱の落盤事故の救出劇で、まずなにより雨水や地下水で浸された坑内のセットがすごい。『たそがれ酒場』のあのセットも最高だったが、これも気合い入りまくり。救出作業が足踏みする中で、>>続きを読む

ドカベン(1977年製作の映画)

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終盤に明訓野球部の新監督として登場する水島新司先生の熱演を観て、これ以上なく幸福な映画化だと確信。もちろんコートーはムケーだが、山田と賀間の柔道試合は泣かせる。そして岩鬼は最高の男である。「わいの人生>>続きを読む

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)

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一応オムニバスのオールスター映画だが、大部分は千葉ちゃん主演の血盟団事件が占める。いくら若山富三郎や吉田輝雄や菅原文太や高倉健や鶴田浩二が出ているとはいえ他の話は余計っちゃ余計なんだけど、東映のモンド>>続きを読む

血染の代紋(1970年製作の映画)

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小松方正のナレーションから実録モノ風に始まるが、まだまだ昔ながらの任侠モノを踏襲した作劇。鶴田浩二の殴り込みは既視感バリバリである。弟分の待田京介を亡くしてシクシク泣く文太が意外だ。文太と辰っちゃんの>>続きを読む

ヘンリー(1986年製作の映画)

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冒頭から死体の撮り方がやらしい(かっこいい)。殺人というポップな要素を省いて、転がる死体だけを映す冷徹さ。起きてしまった結果だけが示されると、惨さだけが残る。中盤以降、バカな相棒が殺しに参加しだすと、>>続きを読む

哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)

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ガキの難病ものだがそこまで湿っぽくなく、病気のほうも案外早々に諦めをつけてしまって、終盤は思いっきしシドニー観光映画になる。無駄に健康的だし、80年代的なマネーの香りが漂っている。このガキがまたマセた>>続きを読む

ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

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全部夢?あからさまな反復は思い返せば全部夢っぽい。全部夢ならそれがいい。山登りしてカセットテープでベートーヴェンを聴きながら号泣する監督の後ろ姿は笑えるが、いつのまにかその音は歪んでいる。お酒が飲みた>>続きを読む

まごころ(1939年製作の映画)

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とてもいい子供映画。泣いたり笑ったり、ナイーブだったり朗らかだったり、子供同士のシーンはどれも素晴らしい。大人のほうがよっぽど野暮で、入江たか子に対する僻み丸出しの村瀬幸子が憎らひくもいじらしく、実際>>続きを読む

風の視線(1963年製作の映画)

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松本清張原作。雪原に転がる死体が冒頭に登場して犯罪の匂いを漂わせておきながら、死体は全く関係なく最後まで不倫メロドラマが展開する。ミスリードのつもりだったのか何なのかわからんが、むしろ無意味に死体を転>>続きを読む

杏っ子(1958年製作の映画)

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自己卑下と被害妄想に囚われ、一挙手一投足やることなすこと全てにおいて猛烈なヤダみを発するモラハラ夫の木村功がすごい。あの爬虫類顔だから余計にヤダ。よくもあんなイヤミと当て擦りがポンポン口から出るもんだ>>続きを読む

娘・妻・母(1960年製作の映画)

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金・後家・老人!しんどい!どこ見ても眩しいオールスターキャストでこんな身につまされるタイプのイヤな話やっちゃうのさすがです。妻としての高峰秀子や原節子でなく、母・三益愛子に捧げられるラストショットがと>>続きを読む

不倫日記 濡れたままもう一度(1996年製作の映画)

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別題『団地妻 奥様はゆうれい』。『新宿♀日記』の正面切り返しと『青空』のモノローグ芸がここですでに行われている。ハイスミス『見知らぬ乗客』がわざわざ持ち出される犯罪劇への展開はやや無理があるけども、「>>続きを読む

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