スウェーデン映画祭。男女5人+αのそれぞれが人生の轍にハマってもがく様をじっくりネチっこく描いた秀逸なドラマ。登場人物達の相互関係が紡ぎ出される中盤以降やラスト近くの大きなうねりが実に味わい深い。

スウェーデン映画祭2015 @ ユーロスペース
タイトルの通り舞台はストックホルム、孤独を抱えた男女が織りなすビターテイストな群像劇。繋がりを求めて投げかけた言葉は誰の元にも届けられず宙に浮かんだままで、それぞれがそれぞれにコミュニケーションを完結させようと動き出すものの、ボタンを掛け違えたようにずるずるとこじれていってしまう人間模様が可笑しくも切ない。
「言葉は灯りのようなもので真実を眩ましてしまうから暗闇が必要なんだ」と主張する青年(シンプル・シモンの兄役！) が思いがけない行動に出るクライマックスはとってもドラマチック！

憎めない犯人にほだされて行ってしまい、楽しそうに話をしたりしている姿を見ているとそちらに感情移入してしまうので、どうしても署長がキライになります(笑)
恋愛のスピードと最後がおしいっ！