グザヴィエドラン版ハリーポッター
大好きな監督グザヴィエドランの作品を鑑賞
好きな映画とか観たい映画って少し寝かせたい派です
ドランぽいけどぽくない映画
ストーリー
29歳でこの世を去ったハリウッドスター、ジョン・F・ドノヴァン。彼は5年間に渡って子供と文通をしていた。
主演 キットハリントン
共演 ジェイコブトレンブレイ
ドラン初の英語作品
ドランにしては歯切れの悪い作品でしたね
ドランの良さが悪くも己のスタイルによって破壊されている印象
物語も引っ張るがそこまで大きな題材ではないので中盤は困ってしまう。終盤にかけての追い上げはかなり良かったが。
物語自体は普通なのだがさすがはドラン、魅せ方が上手い。普通の手腕ではない。色使いや壁紙、意識していても彼の作風は滲み出るのであろう。とても淡く儚く壊れそうな世界、まるでファンタジーのように感じられた。
題材は凄く良いと思う。ドラン自身の実体験をベースに作られているだけあって言葉の一つ一つが沁みる。元はタイタニックのディカプリオを観て手紙を送ったドランの幼子心を本人が何年もかけて映画にしただけはある。
ラストのシーンなんてマイプライベートアイダホじゃん！とテンションが上がった。
ジェイコブの演技がものすごい。彼は天才的演技をした。子供にあのような芸当が出来るのかとマジでビビった。それぐらい素晴らしい演技。キットハリントンもいるだけで絵になる。美しい彫刻のような佇まい。
劇中であれ？ドラン出てない？と思ったが完全人違いでした。
ドランの腕にタトゥーで彫り込まれているダンブルドア先生がまさか出てくるとは驚きだしあの役は一体なんだったんですかね？僕にはダンブルドアそのものに見えました笑
ちなみにシーンが切り替わる時の手法はハリーポッターでよく使われる手法でしたね。
きっと大好きなダンブルドアを登場させるオマージュだったのかと思っています。
評価自体はドラン作品で最も低いですが私は今作も好きでした。
本当に世界に影響を与える映画を撮り続けるドランすげぇな
