劇場鑑賞して以来、ネトフリで2度目の視聴。
後味の悪い作品。
アメリカーメキシコ間に限らず、何処にでも起こりうる物語。
勝者のいない鬼ごっこを勝ち抜くのは誰?
アメリカへ不法入国をしようとするメキシコ人たちをスナイパーが容赦なく襲う
次々と凶弾に倒れていく不法入国者たち...不法入国は犯罪。
自警団気取りで、彼らを執拗に追いつめる白人の狂気...行き過ぎた愛国心はNG。
男の行動をうすうす知りつつ、見て見ぬ振りをする国境警備隊に罪は無いのか...こいつらも男と同罪。
さらに悪い奴は、不法入国者の希望を食い物にする斡旋業者の奴ら...
そして、一番可哀想だったのは、男の飼っていた犬...
原題の'DESIERTO' は、スペイン語で「荒野」の意。
エンドクレジット直前に映し出される不毛の荒野が全てを物語っている。