このレビューはネタバレを含みます
巨大なばかうけ(あ…食べたい)が世界十二ヶ所に現れ、中に入ったらタコがいた…という話である。
タコは墨で文字を描き、言語学者のルイーズとコミュニケーションをとっていく。
序盤から何度も挿入されるルイーズの娘の思い出…。かと思いきや終盤でひっくり返る。
時間の流れは一方通行ではない…
これは非常に興味深いテーマだ。
超ひも理論によれば11次元まで存在しているということなので、あながちフィクションでもないかもしれない。
未来が見えてしまったら。その先にあるのが愛する人との永遠の別れとわかっていたら。それでもその道を辿れるだろうか。答えが出なかった。ルイーズの選択に戸惑い、ほのかに寂しさと虚しさがあり、いろいろ考えさせられる良作だった。途中で寝たけど。