①non zero sum game
②人類の最大の「武器」は「言葉」
→戦争の武器に頼るのは断絶を生み、言葉によるコミュニケーションは共生に繋がる。
③コミュニケーションは、自分から飾りのない自身を積極的に相手に自己開示することからスタートする。
→防御服をあっさり脱いで、訪問者たちに自ら(の名前)を打ち明けてこそ、相手からの反響が生まれ、コミュニケーションが成立し始まったシーンの裏付け。
④未来の望ましくない出来事が推測できたとしても、現在の選択を続けるのか。
→本質を理解した人は、それでも現在の選択を受け入れるのである。
⑤ユニバーサル言語(訪問者たちが使用するいわゆる表意文字)の特性と時間概念との関係性
→文字と音が連動•一致しない、時制(過去から現在へ、現在から未来への流動性•連続性)がない。
→ヒロインの記憶の中で倒錯する未来におけるサイドストーリーの現実性を裏付ける根拠でもある。
P.s.
総じて悪くないが12地域•国に出現したというのに
「アメリカ vs. 中国 ロシア スーダン」の構図しか描かれてない意図が意味不明
「サピア=ウォーフの仮説(Sapir-Whorf hypothesis、SWH)」(=話す言語によって、思考や世界観に差異がある)が言及されているところも興味深い
170521 Arrival @ 立川シネマシティ 41本 / 58本