このレビューはネタバレを含みます
殻が出現してからの緊迫した状況がすごくリアルで、肌がぴりぴりするような緊張感が伝わってきた。自分がこの状況にいたら三日で頭がおかしくなりそう。
そんな未知のものに立ち向かう主人公は勇敢で、好奇心もあるんだろうけど、本当に勇気のあるキャラクターで尊敬した。
そんな彼女が劇中で、これはあなたの人生の物語である、と言う。
そういえば私は中学生のころ自分が死ぬのがすごく怖くて、死という避けられない未来があるのならいっそ生まれない方が良かったなと思ったことがあった。それに母は先に死んでしまうのが悲しいからと犬を飼うのを躊躇っていた。
しかし、私は生きていることでこうして映画を楽しんでいられるし、愛犬の死は悲しかったけれど一緒に過ごした日々は素晴らしい経験だった。
主人公が最後に子供を産むという選択をしたとき、見終わった直後はとても勇気のある人で私には無理だなと思ったけれど、よく考えれば誰もがどこかできっとそんな選択をするときがあって、結果が全てではないことを知っているんだろうなぁと。まさかSF映画でこんなこと考えさせられるなんて思ってもみなかった。
