このレビューはネタバレを含みます
とりあえず簡単に記録。
あとできちんと書きます。
映画では「メッセージ」あるいは
「arrivals」とあるけども
原作のタイトルは
「あなたの人生の物語」
対象になるものが微妙に違っている。
私はこの映画の中盤から、なぜルイーズが未来を知りつつも子を産んだのか理解できなかった。
それが母性というものなのかなと思ったりもした。
ただ、おそらく小説のタイトルから察するに、この選択をしなければ「ハンナ」の人生が始まらないからだと思った。
終わるための物語を始める、なんて矛盾にも感じるけど、その純粋さや切実さ、覚悟が本物の愛なのだと思った。
プロローグや回想シーンで流れるマックスリヒターの「on the nature of delight」やエンディングの「kangaru」といった音楽も素晴らしく、デザイナーとアーティストの夫婦が編み出したヘプタ文字も神秘的で美しい。
時間をおいて何度でも観たくなる作品。