しろくまとブラックコーヒー

メッセージのしろくまとブラックコーヒーのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とりあえず簡単に記録。
あとできちんと書きます。

映画では「メッセージ」あるいは
「arrivals」とあるけども
原作のタイトルは
「あなたの人生の物語」
対象になるものが微妙に違っている。

私はこの映画の中盤から、なぜルイーズが未来を知りつつも子を産んだのか理解できなかった。
それが母性というものなのかなと思ったりもした。
ただ、おそらく小説のタイトルから察するに、この選択をしなければ「ハンナ」の人生が始まらないからだと思った。
終わるための物語を始める、なんて矛盾にも感じるけど、その純粋さや切実さ、覚悟が本物の愛なのだと思った。

プロローグや回想シーンで流れるマックスリヒターの「on the nature of delight」やエンディングの「kangaru」といった音楽も素晴らしく、デザイナーとアーティストの夫婦が編み出したヘプタ文字も神秘的で美しい。

時間をおいて何度でも観たくなる作品。