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ワールドエンド! フィニーとノアの箱舟のじゅんPのレビュー・感想・評価

2.6
大洪水の危機!ノアの方舟に乗れば助かるけど、乗船リストに名前のないネストリアン(という動物)の父子デイヴとフィニーは舟に乗ることができません。偶然出会ったグリンプ(という動物)の母娘ヘーゼルとリアの家族のフリして舟に乗り込む作戦を立てますが、フィニーとリアが乗らないうちに舟が出発してしまい…。

題材がノアの方舟で乗り遅れるのがネストリアン。序盤こそゴリゴリの宗教にまつわる話かと身構えたんですが、良くも悪くもざっくりしていてその辺の知識や意味付けへの理解はほとんど必要なかったっぽいです、たぶん。

洪水を逃れて山の上を目指すフィニーとリア。道中おなじく舟に乗れなかった変わり者たちと出会い、大胆な省略のもと性急に疑似家族を形成していきます。一方のデイヴとヘーゼル。子どもたちがいないことに気づくもデイヴの密航がバレてしまい船底に監禁されますが、大胆な省略のもと性急に子どもたちの救助に向かいます。

この大胆さと性急さが厄介でなかなか深く感情移入させてくれないのはやや不満ですが、そのぶん想定外の変化球による、大胆で性急な展開に振り回される楽しさは増していました。
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