「インフィニティ・ウォー」での衝撃と悲しさが癒えない中、良いタイミングでこの笑えてアガる映画が公開されました。ありがたい。
ホープは本格的にワスプとしてデビューしていて、ピム博士は量子世界で行方の分からなくなった妻を助け出すために活動しています。
そこにまたあの男が呼び出されることに。自宅勾留中の身でしたが、アントマンにカムバックですね。
まず、スコットとピム博士の関係性が気に留まりました。前作では、ピム博士は自分の目的の為に「スーツを着る人間」を育てているように見えましたが、一緒に危険な場面をくぐり抜けているうちに今作ではスコットの人間そのものを認めてきたように感じて嬉しくなりました。
お笑い担当のルイス達。さらに今回から登場、お茶目なウー捜査官らによって、楽しさやほっこりさを映画に加えてくれていますね。
人物達の繋がりによるドラマが良いですが、もう一つの注目はアクション。ワスプのバトルシーンが良いですね。アントマンは体を縮小できる力に機転を効かせて切り抜ける場面が多いですが、ワスプは能力プラス格闘術があってカッコいいです。
アクションの中でも目を引いたのはカーチェイスでした。今作では物のサイズを変えられる機能をたくさん活用されています。小さくなって車の下を通り抜けたり、真下で大きくなって相手の車を弾き飛ばしたりと、どの映画でも見たことが無い新しくて斬新な画をたくさん見られます。
自宅勾留を早く終わらせることに神経質になっているスコット。それもこれも、自由に娘に会えるようになるためです。ピム夫妻と娘ホープの絆も美しいです。
前作に引き続き、家族愛が映画の中心には据えられています。
良いところはそのまま引き継いで、まったく新しいことも盛り込んだ、そのバランスが好きです。MCUの一つとして作られている映画ですが、独自性がしっかりあるので「アントマン」シリーズとしても確立されましたね。
そしてやってくるエンドクレジット後。
油断して見てたら見事にやられました。