やました

リメンバー・ミーのやましたのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.2
人は死んでも完全にはまだ死んでいない。人は死んだら歌で溢れる色鮮やかな死者の世界に行くのだ。残された人が彼らを覚えているから。そして大切な人を一番思い出させるのは言葉や写真ではなく、人の心の琴線に最も触れやすい歌なのだ。
この映画の終わり方の好きなところが、それが完全なハッピーエンドであることだ。死者の世界の住人と生きている人々が同じ場に揃ったけれど生きている人々が死者を見えない、聞こえない、それが切ない、という描き方ではなくて、負の感情をシャットアウトして終わっていた。なぜなら記憶の中で生きているから。幸福度MAXで描かれたラスト。そこが好きだった。
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