多種多様な世界を描いてきたピクサー
今作の「死者の国」の表現も勿論素晴らしいが、それ以上に「人間の世界」の表現が凄まじい
「見たことない世界」よりも「見覚えのある世界」の方がライティングとか気を遣わないと一気に実在感が薄れる訳で
コレはメキシコ系の人々の「イイ顔」っぷりとも無関係ではないだろう
どいつもこいつも味のある顔してやがる（ママ・ココの皺だらけの顔はもはやデザインとして好き。）
情熱的というか…感情から表情へと至るメカニズムから違うのだろうか？
実写だと案外取りこぼしてしまいそうだが、CGアニメだと顕著に気づける
この辺からもこの文化へのリスペクトを感じたり
まあお話も良く出来てる…良く出来すぎて面白みがないくらい
「家族」をとるか…「夢」をとるか…落としどころとしては中途半端というか、「どちらもとれるほど恵まれた者」の意見だなととれなくもないが
このタイプの悪役なら「本気で過去の罪を悔やんでいて償いとして善行を重ねている善人だが、罪の発覚を防ぐ為なら手段を選ばない様な矛盾に満ちた悪役」がそろそろ見たい
