ヴェラ・ブリテンさんの人生って本当壮絶な人生だったんですね。この映画、戦争の具体的な戦闘や残虐なシーンは一切無いのですが戦争の残酷さ、非情さを嫌というほど思い知らされます。彼女の最初の幸せに見えたかのような表情が物語が進むにつれて段々笑顔が消えてゆき、最後の方では思い詰めた様な悲惨とも何とも言えない表情に変化していく様が凄く表現されていました。彼女の幸せを悉く奪っていった戦争という行為。それは敵であるドイツの民衆の幸せも奪っていったという意味では戦争は誰も幸せにしない……と主人公も言ってましたね。本当その通り。戦争で幸せになったという人に手を上げてもらいたい気持ち…。ラストのヴェラ・ブリテンの演説が心に染みた。それと皆さん仰るように邦題間違えましたね。
