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Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密のmarikabraunのレビュー・感想・評価

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Netflix『世界の今をダイジェスト』"食肉の未来"で、食肉消費が持続不能なレベルに達しつつあると知る。一切れのステーキを食べるために必要な資源消費量に対する生産量のあまりの非効率さ、*世界中の食物や抗生物質の多くは家畜向けという現状、家畜の肥料用に使われる広大な土地を人間用の食料用に使うべきという声。もっと色々な視点から知りたくてこの映画に辿り着いた。監督のバイアスは強めだけど事実は述べていると思う。

地球温暖化、環境破壊における主要因のひとつは畜産業。その温室効果ガスの排出量は大量の化石燃料を消費する運輸業を上回るとのこと。しかし、あらゆる環境保護団体や政府はそれについて触れたがらない。
私たちの多くは肉が好きで、このドキュメンタリーで取り上げられる問題すべては増え続ける人口と食料需要のため。そこに疑問すら持たず無知のままでいるのと、認識した上で食の多様性を選択するのとでは訳が違うので、もう少し勉強したいと思った。

恐竜絶滅以来の事態を私たちは経験している、と専門家は言うけれど、次に絶滅するのは人間なのかも。しかも自分で自分の首を締めるかたちで。私は動物を食べている時点で環境保護主義者とは言えないし、突然ヴィーガンになる自信は持てないけれど植物肉も培養肉も試したい。まずはフレキシタリアンを目指すところから。
にしても定期的に発見される新型ウイルスすら正しい地球の機能のひとつだもんな、地球からしたら我が物顔でのさばる人間って本当に害悪。そんな私も人間です……

*アメリカでは抗生物質の70%、食品の70〜80%(大豆の90%)が家畜向け。
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