ほおづき

ぼくのエリ 200歳の少女のほおづきのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
クロエ・グレース・モレッツの映画『モールス』のオリジナルにあたるスウェーデンの映画。
ヴァンパイアの特質を活かしたプロットが秀逸な悲しくも美しい名作で、いじめられっ子の主人公が隣の家に引っ越して来た少女と出会い魅了されその人生を変えていくというおはなし。


スウェーデンの映画ということもあってか、どうしても被害者が犯人と精神的な繋がりを築く「ストックホルム症候群」を連想しちゃう。
しかも某有名動画配信サイトにアップされているモザイク無し版を観ると隠された衝撃の事実がわかるんだけど
人以外のものを愛してはいけないのか?
同性を愛してはいけないのか?
そういったテーマ性が見え隠れして
より一層二人の精神的な繋がりが感じられる・・・

・・・んだけど
そんなことより・・・
この邦題に悪意を感じる。
10年以上前の映画だから映画業界の古い体質があえてこういうタイトルにさせたんだろうなって思う。このタイトルのせいでこの作品の芸術性が半分以下になってる気がする。