かんさか

ぼくのエリ 200歳の少女のかんさかのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.5
中学生?高校生?の時にWOWOWではじめて観た映画が劇場上映するとのことで観てきた。

当時は同作のハリウッドリメイク版『モールス』の方が役者が可愛くて好きで、『ぼくのエリ〜』は全体的にのっぺりしている印象で苦手だったけど、今回は思い出補正もあってか文句なしに楽しめた。

追記
・原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる2004年の小説『MORSE -モールス-』(原題『正しき者を招き入れよ』はモリッシーの楽曲タイトルからのオマージュ)
・80年代前半の冷戦体制下における不安定なスウェーデンの時代背景と、東洋人の抱く北欧諸国のステレオタイプ的な区画整理された町並みが、どことなく閉塞的な空気を醸しており、本作のテーマとマッチしている。
・原作ではラッケは上記のスウェーデンの負の側面を体現する人物として描かれている。
・オスカーがいじめっ子に復讐する際に使った赤い棒は、ホーカンが死体遺棄の際に使ったものと同じものである。原作ではオスカーとホーカンが対比する形で描かれているが、本作では両者は重ねられる形で描かれており、その意味でバッドエンドともいえる。
・モザイクや邦題等、作者たちの意図せざる省略とそこから生じる誤解の余地

https://youtu.be/h0nnPCTdyDU
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