ファックマン

ぼくのエリ 200歳の少女のファックマンのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
3.5
なるほど、萌え映画やね…ツボに刺さりさえすれば滅茶苦茶ハマるタイプの映画なのではないでしょうか。自分は、まあ…………嫌いではなかったからそこはいいじゃない追求しないで

こういう視聴者に解釈の入れどころを残してくれてる映画は非常に好きだよ。原作知ってる人間からしたら「あのキャラクターはあの時ああいう心理なんだよ(ドヤ」ってなるのは分かるけど、映画ではそんな描写ないから知らねえ!てか、原作者が脚本も務めてるから、あえて映画では解釈の入れどころを作ってくれたかもしれないだろうるせえー!俺の解釈を尊重しろおー!

あと、映像が非常に良い。映像は非常に良かったからこそ、荒いCGが余計に気になってしょうがなかった。美しい映像を観せてくれるかと思えば次のシーンでは2008年基準でもびっくりするほど雑で汚いCGを観させられる

自分が好きな“北欧映画感”が意外マイルドだったから、そこは個人的には少し残念だった。けど、逆に言うと(比較的)(比較的ね)観やすいから、北欧映画入門編としては非常に向いてると思う。実際自分は、本作と同じ原作者の映画化作品ならブッ飛んでいる上にメッセージ性も強い『ボーダー』の方が好きだったけど、殆どの人はこっちのほうがお口に合いそうだね



あと映画本編とは関係ないけど、クソ日本語化ローカライズ映画のランキングがあるとすれば、この映画は余裕でTOP10に入るんじゃないかな。嘘っぱちというか詐欺まがいのサブタイ!グロいわ、重い内容だわなのに何故か低めに設定されるレイティング!おかげでかけられたモザイクのせいで、作品の意図そのものまで隠れて意味分からなくなる!『ブラードランナー』の雑な訳、誤訳まみれの字幕を見た時も思ったけど、作品の物語や製作者の意図に直接変化を齎すローカライズは絶対にあってはならない
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