カトマン

キングコング:髑髏島の巨神のカトマンのレビュー・感想・評価

4.5
出し惜しみなく序盤からコングが暴れまわる展開の潔さとスピードが心地良い。先人達が作ってきた所謂、B級と呼ばれる映画への目線も凄く好意的であり、効果的に使われている。何よりこの作品は、元々相性が良さそうなベトナム戦争映画と怪獣映画を合体させるという発想が素晴らしい。そして昨今のトレンドである、当時のヒットソングを使用する事で作品に多大な推進力をもたらしている。登場人物、モンスター達にそれぞれの見せ場を上手く配置し、作品の中に上手く緩急をつけている。これがほぼ新人の監督が作った映画とはとても思えないが、新人だからこそ作り得た瑞々しさと勢いに満ち溢れた野心的な作品だと言える。個人的にはゴジラへの繋ぎは蛇足とも思える。
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