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溺れるナイフのKのレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
2.7
最後に流れるのが毛皮のマリーズではなくドレスコーズの「コミック・ジェネレイション」なのがもう何というか、図らずも作品を象徴している。聴こえてきたのは、本人曰く「音楽以外のことを大事にしてなかった」頃のやぶれかぶれな勢いが減じた、耳触りの良いただのハッピーな音楽。本当に欲しいのはそんなものの少し上の方にずっとうっすら重なって見える素晴らしい面影。言うなればイデア。多分一番良くないのは脚本なんだと思う。ダイジェスト感が強すぎる。色んな兼ね合い的に絶対無理なんだろうけどせめて時間が倍あればもっと良い映画になっていたはず。重岡大毅は最高の役者なんだなってことは分かった。大友以外全部ニセモノじゃん、これ。
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