No.2805
変わっている。
とても変わったコメディーだ。
しかも、ブラックだ。
爆笑するほどではないが、ジワるシーンがたくさんある。
ただのくだらないB級映画かと思うと、
時々、とてつもなく美しいハンガリーの街並みや映像が挟まったりする。
「日本がイジられている」のに、
決して「日本が馬鹿にされていない」。
いや、むしろ、尋常じゃない日本愛をすら感じてしまう。
ひたすら謎の日本的昭和歌謡を歌うトミー谷がいとおしい。
トミー谷はやっぱり、どう考えてもトニー谷をもじったんだろうが、そもそも、若年世代がトニー谷を知っているとも思えない。
私だって、昔を振り返る番組かなんかで知っている程度だし、おそ松くんのイヤミは、トニー谷がモデルだったことを辛うじて知っているくらい。
・・・そんなことはどうでもいい!!!ww
・・・とても変わったブラック・コメディーということは、
それはもはや、とても変わったブラック・コメディーではないのかもしれない。
もっと深い映画なのかもしれない。
私なぞ、ラストはちょっと感動すらしてしまったぞ。