DeeCo

葛城事件のDeeCoのレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
3.7
『固執』

みかんとバラの歌。
もろとも願望は崩れ落ちる。
最高の決めてのシーン。

家の家具を壊すシーン。
教訓だったのかもしれない。

マイホームがあっても、家具があっても。

肝心な家族がいないことが、どれだけ空虚に感じさせることか。

稔が駅で地獄の産声をあげたとき。
父親の固執すぎる主張を感じたとき。

都合のよいほうにしか物事や文脈を感じれないことが、私としては寂しさを感じた。

きっと彼らは寂しかった。
のではないだろうか。
寂しさの集合体。


でも、その寂しさを埋めるためにはどうしたらよいのだろうか。

地獄の産声を聞く前に、なんとかならない方法はあるのだろうか。

みんなエゴの線を感じた。

エゴってそんなに悪いものだろうか。
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