前半の高尚かつアカデミックな恋愛談義が全て詭弁と化していく後半の怒涛のもはやコメディとすら呼びたくなるフィクション部分は、果たしてどのような意図のもと造られたものなのか…。「疑問の種を植えただけだ！」と声高に叫んでいた教授が、あわよくば子供の種すらも植え付けようとしていた事実に失笑。現代にミューズは必要なのか、ってまぁ「女神」は必要でなくても、人類の健康を保つために「薬用石鹸」の方は確実にその存在意義があり…いや、じゃなくて、いつだったかゼミ合宿で偶然居合わせた他ゼミの学生と、酒の勢いで人間の生と創造の根源はSEXか否かについて語り合った夜を思い出した、ってこれ前もどっかで書いた気がする。要するに言葉を巧みに操る者は男女問わずにモテると、で彼らが情熱やらなんやらとすり替えてヤりまくってると、って事でも絶対にない気がするけど、もうそれでいんでないか（笑）とりあえず彼に言わせれば、愛とは本棚を共有する事らしいけど、映画好きとしてはDVD棚を共有したいところ。たぶんね、この作品「真面目か！」の一言で片がつくと思う、うんざりだ！ってあんたゴダールじゃ無いんだから…。この作品の正しい観方があっしには分かりませんでした…。
