「はあ!?」
怪訝そうな表情をする上野樹里が秀逸。
「困った人たちだなあ」
微かに笑みを浮かべるリリー・フランキーがとても作家とは思えない。
コメディータッチだけど意外とテーマは重い。
親と子の確執。
介護問題。
老人の孤独。
夫婦関係。
しかも、どれも普遍的。
僕も経験したし、その渦中にもある。
みんなの間を"伊藤さん"がふわふわと浮かび、
いつの間にか歯車を回していく。
でも、彼が何かを指し示すわけではない。
ただ、彩の背中をそっと押してくれる。
「僕は逃げないから」
その言葉に励まされ、走り出す彩。
それが正しいかどうかは分からない。
でも、アパートの前で彩の後ろ姿をずっと見守っている
"伊藤さん"がいる気がする。
自分の側にずっといてくれる何か、
それさえ信じることができれば一歩踏み出せる。
そう思わせる希望の物語。
今日は金曜日。
僕のような一般人でもストレス溜まっているのだから、
医療や介護の現場の方々の疲労の蓄積は察するに余りあります。
どうか、ご無理されないように。お気をつけて。
今週も、大変な中、頑張って頂いている全ての方々に、
感謝と尊敬の気持ちを込めて拍手を送ります👏👏👏
映画館に行ける日が戻って来ますように🙏