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ビースト・オブ・ノー・ネーションのkensteadyのレビュー・感想・評価

4.2
西アフリカの某国で主人公アグーが普通の少年からゲリラ少年兵になり、そしてその後までを描いた話。指揮官との関係、アグーの心情と行動の変化、友人との死別。ストーリー自体は予想の範囲内だけど、映像として見せつけられると圧倒的で言葉を失う。

戦争により少年が変貌を遂げてしまうというテーマは、スピルバーグの『太陽の帝国(1987)』と同じだけど、本作では最後に主人公アグーが「自分はビーストで悪魔だけども家族が居たんだ。愛されてたんだ。」と述べ、子供らしく海へ駆け出して行くというシーンで終わる。ベタだけど、主人公がゲリラ少年兵だけにこういうのを描かないと救われないのは分からなくもない。
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