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ガタカのkanappeのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.6
科学の力が進歩し、遺伝子で自分の未来が予想できるようになってしまった。寿命、病気、才能の数値で全てがその人にとって「適正者」か「不適正者」決められ、差別される時代。

スタイリッシュな演出で始まり、そして終わるおしゃれな映画でした。
適正でないと判断されることは努力をする前から負けていると社会から見放されるということ。「適正者」と同じスタートラインにたてないということ。
「不適正者」のヴィンセントは元「適正者」であるジェロームの力を借りて、宇宙飛行士になるべくガタカに潜入します。
宇宙飛行士って知力だけじゃなくて身体的にも肉体的にも丈夫な一握りの人間にしか許されない職業です。
ヴィンセントが採用された今、本当に大切なのは「才能」なのか、「努力」なのか…。

個人的には閉鎖的すぎて近代感がしなかったり、色々とシステムにツッコミどころがあると感じた。主人公強すぎ!努力しすぎ!ハート強すぎ!(ショーシャンク現象と呼びたい)
引っかかる点は多いけれど作品の本質はそこではないかなぁと一方でも思う。
SFじゃなくてヒューマンドラマだもんなぁ。
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