kyana

ガタカのkyanaのネタバレレビュー・内容・結末

ガタカ(1997年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

正直見る前まで若干苦手なSFだし、見るのためらってたけど素晴らしかった。
遺伝子の優秀さで決まる人生。遺伝子的に優秀な人間は将来が約束されていて、そうじゃない人間は差別され食い物にされる世界。この明確かつ根強い差別というものは科学が進歩しようとも存在するということを現代にトレースしながら揶揄しているようにも思えた。
こんなのありえないよーとも言い切れないような絶妙なリアリティーが怖さを引き立てている。
構成も淡々としながらもその中にある抑揚、終始つきまとう緊張、ラストの疾走感など非の打ち所が見つけられない。
人に決め付けられた可能性に抗おうとするシーン、ジュードロウが旅に出るからってサンプルを用意するシーン、最後の医師の後押しのシーン好きすぎた、、ほんとにいい映画ってのは色褪せることないんだなあって実感した作品でした。
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