ガタカのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

大枠は“なりすまし”のサスペンス映画だが、遺伝子情報を判別する器械を騙すことは出来ても、疑うという人間の性から逃れることは容易ではない。そこを逆手にとったストーリー展開に感嘆した。主人公と登場人物たちとの会話が、パズルのピースのように物語を埋めてゆくことに気づいたとき、この映画は疑いもなく名作となった。
地球が自分の居場所でないと絶望しても、宇宙に逃げ込むなんて時代はまだまだ先なんだから、この世界を立て直すしかないんだよなぁ…。