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ガタカのharu3uのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
5.0
遺伝子操作が主流となった未来で、“不適正者”のレッテルを貼られた男が運命に抗い夢を叶える物語。

もう何度観たか分からない、大好きな作品の一つです。
透き通った青を背景に削り落とした皮膚が落下するOPに始まり、例えば、広大な敷地に立ち並ぶソーラーパネル群が太陽光を反射して荘厳なまでに輝く場面。打ち寄せる波が窓外に広がる海辺の家で抱き合う二人。どのシーンを切り取っても湿度の高いむせかえるような美しさに心奪われます。
静かに感情を揺さぶるマイケル・ナイマンのスコアも傑作。

ラストシーン、二人で勝ち取ったメダルが炎に照らされ金色に輝き、全てを悟ったヴィンセントの切ない、けれど力強い眼差しは、涙無しには観れません。
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