すず

ガタカのすずのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.0
遺伝子で運命は決まらない

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タイトル[GATTACA]
DNAの塩基A/T/G/Cで構成されていることや
オープニングクレジットの強調文字も
この4種類の文字でした
細かい捻りや演出が光りますね✴




遺伝子操作が当たり前の世界観
〈そう遠くない未来〉も頷ける


1997年の作品とは思えない
だって20年も前なのに
今観ても新しく見えますよ、コレ!

唯一古さを感じたとすれば
ガタカの適正チェック機器かな(笑)



適正者と不適正者に区分けされ
生まれた時から寿命も病気も
あらゆることがお見通し



適正者ユージーンと不適正者ビンセント

相反する2人を通して描かれる
持って生まれた者にしかわからない苦悩
持っていない者の切望



運命を変えようとするビンセント
お父さんがビンセントと名付けたのも
きっと自分の運命を克服して欲しいという
思いが込められているのでしょうね

運命を受け入れるのではなく
自ら切り開く姿が
自分だけでなく周りにも影響を与えた

それはユージーンにも…


私たちは良い悪いでは区別できないし
生きていくなかで良い時も悪い時も変わっていく
だから決め付けの世界なんて御免です

〈諦めたらそこで試合終了〉
(byスラムダンク 安西先生)とは
よく言ったものです


どちらとして生まれることが良かったのか
きっと関係ないのでしょうね
どんな風に生まれようが生きようが全ては自分次第


2人が運命から解放されるラスト
希望と切なさが交差する
溜め息がでるほど美しいラストでした



いつかこの映画が古く感じる時が来るのかな
すでに公開から20年
じゃあさらに20年もすれば
こんな世界が訪れるのか
いや、こんな世界訪れて欲しくない
だからいつまでも新しく感じる
希望に感じる


いつの時代でも新しく感じる映画って
凄くないですか❗傑作です👏




余談
持っている人には持っている人の悩みがある。妬むのではなくちゃんと話を聞いてあげなきゃですね(^^)

ここだけの話、ビンセントとユージーンとビンセントのお兄さん、3人の区別がなかなかできなくて混乱した。外人の顔はどうも覚えられない(^_^;)
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