このレビューはネタバレを含みます
ずっと以前に地上波の深夜放送でオンエアされていたのを録画し、いつか観ようと先延ばしにしていた。
観た後で、1997年公開の映画と知って、凄く現実的で驚いた。
ヴィンセントが完璧な弟アントンにチキンレースで勝っていなかったら、ただの清掃員で終わっていたかもしれないし、
もしかしたら、その方が（カーストの底辺なので、環境は恵まれてはいないながらも）幸せだったのかもしれないと思いつつ、何が幸せなのか、幸せって何なのか、改めて思いを馳せた。
弟の伏線や、検査医の粋なエピソードにニヤリとするなど、ウェルメイドな脚本に感服。
物語のラストシーンとしては当然だろうけど、その後のヴィンセントの物語を観たい。
本物のジェロームは、ずっと死ぬタイミングを計っていたんだろうな。
