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ガタカのchamのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.8
もう20年以上前に作られたSFなんですね。すごいタイムカプセルを開いてしまったような感覚で、ドキドキしながら観ました。
社会から断ち切られても人生をあきらめず己を貫いたイーサン・ホークも、生まれながらに絶対的な肉体を手に入れながらも苦悩を抱えるジュード・ロウもかっこよかった。
この映画は設定こそ非現実的な話かもしれないけど、現実でも逆境に立たされていたり、好きこそものの上手なれで努力し続けられる人は尊敬してしまう。
この世に生まれたものたちの可能性は未知数で、新しい発見で昨日の不可能が今日の可能になってることだってある。未来は過去に弱者の立場に押し込められ苦しんできた人たちが解放されるものでなければならないと思う。そのために人々は進化する。
それでも人は考えることをやめたり、退化してしまうこともある。
未来に生きる者たちへ、この映画が作られた90年代から、現代へ捧げられた警告?のようにも感じれるし、これから10年後、20年後この作品を観たときにどう感じるか、これから時間がたってまた観たいなと思った。
映像美というか、あの時代の近未来をイメージした建築もかっこよかった~。
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