このレビューはネタバレを含みます
いい歳した大人がハリウッド予算でゴジラとコングのソフビをブンドドしてできた問題作。全体的な手触りがVSシリーズなので「知ってるゴジラ映画だ……」と思えるのがタチが悪い。
圧倒的巨体でぶつかり合うゴジラとコングはド迫力で、前作とは違った肉弾戦と破壊を見せてくれる。特に髑髏島の巨神以来のコングは人間キャストを差し置いて主役級の扱いで、対するゴジラは徹底的にヒール役になっているのがなかなか面白い。シンゴジやキングコング対ゴジラのオマージュもあってふふっとなった。空母輸送とかヘリ輸送とか。そうはならんやろ。
それにつけても人間パートの薄さよ！ゴジラKOMですらかなりマシに思えるドラマだと思えるほど、今作は完全にゴジラVSコングをやるためのリング設営役というか、まあ見慣れたゴジラ映画の景色ではある……あるけどさあ……！もうちょっとこう、掘り下げるべき内容あるだろ……！小栗旬とか……！渡辺謙の息子役やぞ……！そんな、そんな怪演ある？？？
そしてクライマックスのサプライズゲスト、めちゃくちゃテンション上がるけど癖がありすぎるデザインだよ！いやでも普通の怪獣じゃ見れないアクション見せてくれたからいいか！いいよな！超能力少女とか地球空洞説とか古代コング文明とかコングアックスエネルギー充填とかアメリカ～台湾間のザルすぎる警備とか酒ぶっかけてショートするシステムとか全部許します！フェイタリティでガッツポーズしたので！！！
