「GODZILLA」から始まった通称モンスターバースも今作合わせて4作目
遂にコングとゴジラが相対し、玉座を賭けた壮大な争いを見せてくれる今作は必見の大傑作だと言っても決して過言ではない
前作「キング・オブ・モンスターズ」でもスペクタクル溢れた大怪獣バトルは見ることができたものの、人間ドラマや演出等の惜しい部分が鑑賞後胸に引っかかり、作品を絶賛することはできなかった
しかし、今作では今までに見られた上記した弱点を克服している
人間ではなく怪獣を主人公に、そして魅力的に怪獣を描写するという「何を観客が期待しているか」を汲み取った作品に仕上げたアダム・ウィンガード監督と制作陣には感謝する他ない
怪獣に具体的な台詞はないにも関わらず、表情や構図、ライティングを駆使して会話が聞こえてくるように描いているのは見事
今作のコングは勇猛で可愛らしく、慈愛を備えた怪獣であり、対するゴジラは獰猛で威風堂々とした凛々しさを備えた魅力的な怪獣であった
この2頭を中心に描かれる今作でのファイナルバトルはモンスターバースの中でも突出して出来がいい
カラー・バリエーションに富んだライティング、2頭の絶対性を演出した構図、徹底した破壊描写は垂涎もの
満足度が非常に高い最高のエンターテイメント作品を観ることができる楽しい2時間だった
