悠

アズミ・ハルコは行方不明の悠のレビュー・感想・評価

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)
4.2
【平成28年5月11日、
安曇春子(28)、失踪。】

女の映画だ。10代、20代、30代、もっと、呆けても、年を重ねても、常にレッテルを貼られ続ける。そうして、いつしか、行方不明になっていく。 " 自分たちが最強だ " そう信じて生きて、それが許されることができた、女子高生。その時に、向ける銃口が、唯一の武器で、その時の、圧倒的な強かさを蘇らせて、心の中で、理不尽、不甲斐なさ、全部殺して、生きてる。

「私は生きてる。行方不明になった女の子たちは、どこかでへらへらしながら元気に生きてる。だってそうじゃなきゃ、割に合わないでしょ。」


万人受けする映画でないことは確実だし、不快に思うひともいると思う。私にとっては傑作。
悠