【何かが始まる予感がして、心臓が鳴った。】
空白の多い映画、という印象。問題用紙の、回答をほとんど埋めずに提出したけど記述もできてるし解き方は合ってる、みたいな（？何を言っている？）
坂元裕二のドラマは、他の人が取って代わることはできないほどキャラクターがみちみちしているなぁと思っていたから尚更。
絹も麦も、漫画とか映画とか音楽、そういった文化で意気投合したわけだけど、"なぜそれが好きか"は描かれてなくて、そういう余白がどこかしこにあって、、
「かつてまるでもう一人のわたしみたいに思える相手と同じ時間を過ごしていた。それはとても尊かった」
これが大枠で、「あなたも、わたしも、誰かの絹であり麦であったのだ」と多くの人に感じてもらえるようにしたのではないかな、と思った。誰が観ても意味のある2時間だと思える様に、という意図を感じた。なんとなく。
わたしもしっかり響いちゃって、ファミレスのシーンでギャンギャンに泣きましたとね。
大切に思えるという相手がいたこと、その人と向き合っていたこと、振り返った時にその軌跡はたしかに残る。（かつての二人を記録したGoogle earthのように！）
美しい過去に、手向けの花束を。
