「下衆の愛」ってことになってるけど、要は「下衆な愛」。
主人公が映画監督で、「マスに迎合するような作品とかやんねーからさ」みたいな誰が誰に言ってるのかなー?なセリフがたくさん出てきて〜って、それガンガンハードルあげてるに等しいじゃないですか。
すべらない話しまーすって話始めるような。
で、しゃがんでた時に持ってたタバコが立ち上がってカット変わったらわざとかってくらい長くなってたりすると、ん?ってなりますよね。これが仕事と割り切ったエロVシネとかだったら気にならなかったのかもしれませんが。
まあタバコの例は瑣末なことですけど、連続する時間の中のワンシーンを切り取ってるように感じられない言動とか、演技が下手な人を演じてる人の演技の感じとか、ん?が積み重なって結果そこそこのボリュームのノイズに。
カサヴェテス重ねて映画への愛を叫ぶなら、虚構の中でくらいもう少し抗ってほしかった。
…どちらかと言うと良い方にも悪い方にも波立たず平坦な感じで観てたのに、すげー文句言いたい人みたいになっちゃった…まぁこれも下衆な愛って事で。