ゲレゲレ

キングスマン:ゴールデン・サークルのゲレゲレのレビュー・感想・評価

3.4
前作はサミュエルLジャクソンのキャラづけが強烈で、作品の魅力がだいぶ引っ張られていた。そのため悪役のインパクトを心配してきたが、ジュリアンムーアも邪悪さが感じられてとても良かったと思う。
悪役は何かしらの矮小さであったりしょうもない思想を持っていると、やはり存在が際立つように思う。

絵面はキングスマンらしい魅力が残されていたが、シチュエーションが最早キングスマンである理由があまり感じられなかった。前作では紳士服がカモフラージュになっているのが、如何にもスパイ作品らしくて面白かったのだが、今作は僻地にスーツを着てくる変な人になっている……。ネタとしては笑えたが、冷静になると二作目でやる内容ではないように思える。この手のはオーソドックスを何作も重ねてからやった方が絶対に面白い。

一方で前述した通り、カメラワークやレイアウトがアホほど格好いいため、それだけでも劇場で見た価値は十二分にあった。
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