ゆき

The Kidsのゆきのレビュー・感想・評価

The Kids(2015年製作の映画)
3.8
共育

諦めを知っている若さは危うさに直結する。
物語は唐突に始まり、進展した。
状況はすべて何気ないセリフで把握する、一人歩きのまま本題へ入るけれど不思議と嫌悪感はない。
逃れられない現実と、現実逃避の判断がよからぬ方向へそれぞれを導いていく展開。
正直明るい物語ではない。けれど少しだけ明るい兆しを抱けるエンディングにほっとする90分。
台湾の裏社会の設定もしっかり作り込まれての演出も多いそう。鑑賞後に監督のインタビューを読んでしまったので、続けて2度鑑賞。
「共犯」でも印象的だった少年が主演の今作。イメージは変われど、軸となる二人がとても繊細で丁寧だった。

×××
中学生にして子供を授かった二人は助け合いながら生きていこうとする。しかし、愛情の矛先や金銭的な問題は山積みで、二人の生活は破綻寸前だった。
ゆき

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