惜しかった。主演二人はめちゃくちゃよかったのに、物語の肝心要のシャブのリアリティが無かったのが残念。
まず、発火性のメタンフェタミンをあんなマンションの一室で薄めたり調合したりはしない。すぐ爆発してマンション丸ごと焼けちゃう。山奥山奥。あと、ヤクザは末端で売させる人間は足のつかない外人(多くは中南米系)しか使わない。辿られたら一発の地元の後輩なんか使うわけない。そもそも、この映画みたいに構成員が組長合わせてたった二人という組もなかなかないと思う。どんな事情なのかそっちのほうが気になって仕方ない。
しかし、そこらへんは映画だから目をつむるとすれば、道を外れた外道同士の乾いた友情が良かった。
